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美少女の魅力

美少女の魅力で何か書けって言われたから書いた。
即興なので推敲も何も無しです。

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2年、付き合った。
彼女は俺のことをそれなりに理解してくれていいたし、俺も彼女のことは多少理解していたつもりだ。
しかし、突きつけられたのは一方的な別れ。
貴方がわからなくなった。そう言って。
「どうしろって言うんだ」
一人、酒を煽る。
強くも無いのに、半ば自棄で買った、ウイスキーを呷る。
「畜生…畜生…」
肌の白い女が好みだった。
すべすべしていて、なで心地のいい女が好みだった。
体が大きくて、筋肉質な女が好みだった。
付き合っていた女はそれらとは真逆だ。
小さくて、可愛くて、スポーツで日焼けした肌。
それでも、いい女だったと思う。
優しくて、明るくて、何よりも笑顔が可愛かった。
好きだった。好みとは真逆でも、のめり込んだ。
こいつとなら。
2年間、ずっと、そう思っていた。
「小枝……」
小枝…サエ…さえ…SAE…。
彼女の名前を何度も呟く。
何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。
誰も答えない。誰も聞いてはくれない。自分だけ。自分の胸の内だけにこだまして行く。
涙は出ない。
出したら負けだ、そう思う。
グラスを煽った。
小さくなった氷が、カラン、と音をたてる。
氷を足そう。
もう一杯、飲んでやる。
立ち上がり、冷蔵庫の前にたった。
目を見開いた。
俺より、大きい。
白くて、固い…。
手を置く。すべっとした感触。
「こいつだ…」
俺は運命を感じた。
「お前…俺と、付き合ってくれないか…」
答えない。電子音すら無い。
だが、それは拒否していないと言うことだ。つまり、オッケーのサイン。
「名前を聞かせてくれ」
冷蔵庫は答えない。
思えば、一人暮らしを初めて…いや、こいつと暮らし始めて4年。こいつの名前を聞いたことはなかった。
「長い、付き合いなのにな…ごめん」
また、答えは無かった。
「恥ずかしがり屋、なのかな」
「俺、お前と長い付き合いなのにな…」
「もう、お前しかいないんだ…」
段々と、こいつの気持ちがわかるような気がしてきた。
口数が少ないのは、恥じらっているからだ。
4年間、ずっと冷蔵庫としか扱ってこなかった俺が、急にちゃんと向き合った。
そのことに怒っている。
恥ずかしがっている。
そして、喜んでもいる。
「お前の、体が見たいんだ…開けてもいいかな…」
心なしか、照れた気がした。
俺も、こいつも。
レバーに手をかけ、そっと引く。怖がらせないように、優しく。
中は明るくて、空っぽだ。
「ごめんな、貧乏で…。もっと、お前を満足させてやりたかった」
いいんだよ、貴方が気づいてくれた、それだけで。
そう言われた気がした。
「今日はお前に抱かれて寝たい。良いかな」
甘えん坊、なんだ。
4年も一緒だったのに、はじめて知ったよ。
「これからわかりあえばいい。そうだろ?」
そうだね。
今日は、抱いて寝てあげる。
「ありがとう。ありがとう…ありがとう…」





2010年、6月×日 △△新聞
『冷蔵庫から男性の遺体見つかる』
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