スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Sweet - Bitter

「よう、お疲れさん」
 陽気な笑顔のリベリアンが、私のデスクに腰掛けていた。何時の間に入って来たのだろう?書類に集中するあまり、まったく気がつかなかった。
 私はあからさまに眉をしかめてみせた。書類は山積みだ。遊んでやる暇はない。剣呑な視線を、朗らかな笑顔へ突き刺してやる。
 しかしそれは、通じなかったのか、無視されたのか……。とにかくシャーリーは、引くどころか身を乗り出してきた。胸にぶら下がった巨大な脂肪の塊を見せつけるようにして。
「なんの用だ。見ての通り、仕事中だが」
 私は苛々と口を開いた。
「睨むなよ。コーヒー淹れてきてやったんだ」
 そう言うシャーリーの手には、二組のカップ。そして口から薄い湯気を立ち上らせる、銀色のポットが握られていた。
 もしこれが宮藤やリーネであったなら、私は礼を言ってペンを置いただろう。少し早い休憩として、部下と雑談をかわすのも良いかもしれない。しかし、この生意気なリベリアンと?悪い冗談だ。
「そんなに疑わしい目で見るなって」
「……ならば普段の行いにに気をつけろ。仕事の邪魔をしにきたようにしか思えなかった」
「ひっでえ」
 シャーリーはからからと笑った。
「それで、何か要求でもあるのか?」
「まさか。私は本当にコーヒーをいれてきてやっただけだ」
「……余剰部品の申請は正規の手続きを踏め」
「しつこいなぁ。……そんなに変か」
「当然だ」
 かもなぁ、とシャーリーはまた笑う。またしても嫌味は受け流された。いつものこととはいえ、嫌味を言うのすら嫌になってくる。
「ああ、もういい」
 私はペンを置いた。
「ん?」
「飲むと言っているんだ。早くしてくれ」
 私の言葉を聞いたシャーリーは、指先でカップをくるりと回すと、
「そうこなくっちゃ」
 上機嫌に、湯気の登るポットからコーヒーを注いだ。

スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

萩原間九郎

Author:萩原間九郎
スオムス文庫やってます。

ご意見感想その他何かありましたら、以下のアドレスか、メールフォームをご利用ください。

hanzou.oohara鼎gmail.com
(鼎を@に変えてください)

管理画面

来客数
Twitter
スオムス文庫目次

クリックするとSSのリストが開きます。

※印のついているものはR-18です。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

リンクに間違っている箇所がありましたら、お手数ですがお知らせお願いします。

【スオムス文庫@501】

【スオムス文庫@502】

【スオムス文庫@504】

【スオムス文庫@いらんこ中隊】

【スオムス文庫@スオムス】

【スオムス文庫@その他】

【スオムスいらん子中隊涙する】

【Strike Witches 1947 - Cold Winter -】

【学パロ】

【各種サンプル(ストライクウィッチーズ)】

【死にたがりの赤ずきんと気の長い狼の迂遠な関係】

【オリジナル】

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
カテゴリ
最新記事
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ
最新コメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。