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意味なし



※R-18注意



 芳佳は無表情で、正座していた。
 その前には折りたたまれた彼女の服があり、さらにそれを挟んで、気まずげに目を伏せる静夏がいる。
「静夏ちゃん、洗濯物から私の服勝手に持っていくの、やめてって言ったよね」
 抑揚のない声が、静夏に向けられた。
「…………」
「黙ってちゃわからないよね。どうしてこういうことするの? 私を困らせて楽しい?」
「……そんなことは」
「ないの? じやあなんで? 私の服をなにに使ってるの?」
「…………」
 静夏に答えられる筈のない質問だった。
 本人を目の前にして、「あなたの服のにおいを嗅いだり被ったりしゃぶったり抱きしめたりこすりつけたり着てみたり眺めてみたり裏地と触れ合った肉体を想像してみたり付着した髪の毛を集めて口に含んでみたりちょっとだけ中に入れたりしながら自慰行為に耽っていました」などと白状できる人間がいるとしたら、それは変態だ。
「言えないんだ?」
「すみ、ません」
「どうして言えないの?」
「言ったら、嫌われてしまいます……」
「ふうん。私に知られたら嫌われるようなことしてたんだ」
 静夏は、下唇を噛みしめた。
「でもね、静夏ちゃん」
 芳佳が身を乗り出し、耳元に口を寄せる。
「私、知ってるんだよ? 静夏ちゃんがどういうことをしてるのか」
 睦言を囁きかけるかのような甘い声音が、静夏には雷鳴のように響いた。
 一瞬で血の気が引いていき、視界が暗くなる。汗が噴き出してくるのを、感じてはいても、止めようがなかった。
「あれ? どうしたの、静夏ちゃん。震えてるよ?」
 くすくすと笑い声を漏らしつつ、芳佳が静夏の手を握る。
「嘘だよ。本当は知らないの。……でも、大体想像通りだったみたいだね?」
 かまかけだった。
 しかし、もう遅い。静夏の態度で、芳佳にはすべてしられたようなものだった。
「さて、どうしよっか、静夏ちゃん?」
「…………っ」
 静夏の耳に、芳佳が息を吹きかける。
「私の言うことちゃんと聞けるなら、今回は許してあげるよ」
 頷くしかない。
 他の選択肢はなかった。
 完全に負け。
 そんな屈辱的な状況のはずなのに、静夏の心は、不思議と踊っていた。

「じゃあ、まずはこれに着替えて?」
 芳佳が指さしたのは、二人の間にあった服。つまり、静夏が盗み出してきた、洗濯前の芳佳の服である。
「で、でも」
 静夏は逡巡を見せたが、
「言うこと聞くって約束、したよね?」
 有無をいわせぬ笑みを、芳佳は浮かべている。
 ごくり。
 音を立てて、静夏は生唾を飲み込んだ。
 何度も着たことのある、芳佳の服。
 まさか、それを本人の目の前で着ることになるなんて。
 ふるえる指が、ボタンにかかった。ひとつ、ふたつと時間をかけて外していく。全てを外し終わり、前がはだけた軍服を、静夏はすとん、と脱ぎ去った。
「ほら、ちゃんと下を脱いで」
 楽しそうな笑みを浮かべた芳佳が、まばたきすらせずに、色気のないストリップを眺めている。
 静夏は、ボディースーツの肩紐に、指をかけた。一旦外側に伸ばして両肩から外す。それから、ゆっくりと、下へ引っ張った。
「う、うぅ……」
 スーツの縁が、胸の突起に引っかかった。これ以上下げれば、見えてしまう。風呂で脱ぐのとは、わけが違った。恥ずかしい。静夏の手が、止まった。
「ほら、頑張って、静夏ちゃん。私の言うこと聞くんでしょ? それとも、命令してあげよっか。静夏ちゃんの大好きな、上官命令。どっちがいい?」
「……っ。脱ぎ、ます……っ」
「え? なに? 聞こえない」
「最初の約束通り、宮藤さんの言うことを聞いて、脱ぎますっ!」
 叫ぶと同時に、静夏は一気に引っ張り下げた。
 勢い良く乳房が飛び出し、さらには下半身も露出する。
 踝まで下げたスーツを、静夏は足から抜き取り、ぽいと後ろへ投げ捨てた。
 一糸纏わぬ姿を、静夏はさらした。
「ほら、まだ半分だよ? 脱いだだけじゃ駄目なんだから」
 芳佳の差し出した衣服を、静夏は震える手で受け取る。
 羞恥のあまり、頭が沸騰しそうだ。
 自分のものより一回り、サイズの小さなスーツに、静夏は足を通した。
(きつ、い……っ)
 何度着ても、芳佳のものは小さい。伸縮性のあるボディースーツも、体格の違いに対応出来ていなかった。
 なんとか、胸の上まで着ることが出来た。だが、そこで静夏の手は止まった。
 尻に食い込み、Tバックのような状態だ。股間もきつい。これ以上上げると、形がくっきりと出てしまう。水着を押し上げて浮き出る乳首より、さらに恥ずかしいことになる。
 一人ならば問題はないのだ。
 だが、今日は芳佳が目の前にいる。
「どうしたの? 早くしなよ」
「うう……」
「それ以上あがらないの?」
「は、はい……」
 ここで、やめてくれるのか。静夏に、光明が差し込みかけた。
 芳佳はにっこりと微笑みかける。
「じゃあ、手伝ってあげるね」
「え……」
 芳佳はベッドの上に立ち、静夏の脇で垂れ下がる肩紐に、手をかけた。そして。
「えいっ!」
「ひぅ……っ!?」
 一気に引っ張り上げた。
 尻に股間に、スーツが食い込む。
「みっ宮藤さっ……っ」
「どうしたの? もっと? うん、いいよ!」
 ぐいぐいと、上に引っ張る芳佳。
「あっ、うっ、あ、あ……っ」
 スーツの布地が、敏感な部分を強くこすりあげる。
「あれえ、どうしたの? なんか変な声出てるよ?」
「やっ、やめっ……! 宮藤さ、あん……っ」
「やめてほしい?」
 こくこくと、頷く静夏。
「じゃあ、やめない」
 引っ張っては緩め、引っ張っては緩め、芳佳は容赦なく静夏を攻め立てた。
「やっやめてくださ……っ」
 スーツの股間部分は、最早紐のようになって食い込んでいた。静夏の体液で濡れ、その部分だけが色を変えている。
「静夏ちゃん、どう? 私のスーツを、静夏ちゃんが染め直してるよ」
「は、あん……っ! う、れしい、です……っ」
「いつもこんな風にして、独りで遊んでたんだ?」
「はいっ……! いつも、ひとりで、きもちよく……っ」
「私にされるのと、どっちが気持ち良い?」
「みっ、宮藤さんです!」
「そっかぁ。静夏ちゃんは私にこうされたくて、服を盗んでたんだ?」
「あ、あう、あ……っ! そう、です……っ! 宮藤さん、きもちいい、です……っ!」
 最早、静夏の答えは答えになっていない。
 頬を紅に染め、目尻からは際限なく涙が零れる。口からはだらしなく、涎が垂れていた。
「お仕置きのつもりだったんだけど、静夏ちゃんは気持ちよくなっちゃったんだね?」
「きもち、い! みっみやふじさんのっ! おしおき、きもちい、よぉ……!」
「そんなにお仕置きされるのが好きなら、静夏ちゃんはもうペットでいいよね? 友だちには、お仕置きしないもんね」
「ペット、うれしい……! わたし、みやふじさんのペットです……っ」
「うんうん。じゃあ、後で首輪を買ってあげるね」
「あぅっ、あっ! みやふじさんっ! みやふじさん……っ!」
 ある意味、静夏にとっては本望であった。


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