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スオムス文庫 サニャイラ-6-1『とりあえず二十歳になるまでは』

「なあ、ミヤフジ。サーニャしらないか?」
「え?」
「今日サーニャ休みだからさ、一緒に出かけようかと思ったんだけど……。部屋にいないんだ」
「サーニャちゃんなら、確か……」
 聞き終わらないうちに、私は走りだした。
途中でバルクホルン大尉とすれ違ったので、手を捕まえ、一緒に来てもらう。
「コラー!!!!!」
 私は食堂へ駆け込むや、声を張り上げた。。
「うげっ」
 そこにいたのは、ハルトマン中尉とサーニャ。二人の間には、酒瓶が置いてあった。
 ハルトマン中尉はマズイ奴に見つかった、とばかりに顔を歪め、
 やがて私の後ろに立つ人影を認めたらしく、みるみると青ざめていった。
「なるほど、そういうことか。……なあ、ハルトマン。お前は今、基地待機の時間だったはずだが?」
 バルクホルン大尉の猫なで声。流石はかつて部隊を束ねる立場にあった事はある。凄みがあるな……。
「い、いや、これはね」
「勤務中に飲酒とは何事かッ!!」
「私は飲んでないよー!」
「ええい、黙れ!今日という今日は許さん!来いッ!!
 いい機会だ、夕食の時間までたっぷりと軍人の心構えというものを教えてやる!!!」
「晩ご飯まであと5時間あるんだけど!?」
 うそでしょー?ねートゥルーデー、とハルトマンは大尉に引きずられて退場した。
私はサーニャへ向き直った。
「サー…ニャ……?」
 大分飲んでいるらしく、顔を赤くしてこっくりこっくりと舟を漕いでいる。
「おーい、サーニャー?」
 反応無し。
外出は、また今度だな……。
私はサーニャをおんぶして、部屋へ運ぶことにした。
ぐったりとしたサーニャは、何となく儚さを感じる重さだ。
 時々本当に背負っているのか、不安になる。
ちゃぽん。
そんな音が耳に入った。
 サーニャが酒の入った瓶を握りしめている。
「い、いつの間に……」
 おんぶしたときは持ってなかった気がする……。
 オラーシャの人はスオムスの人間に負けず劣らず酒好きだという。
 サーニャもしっかりオラーシャ人の血が流れているということか。
……でも、サーニャがアル中になったら嫌だなぁ。
 私は部屋に入り、足で扉を閉めた。
「ほら、サーニャ、部屋に着いたぞ」
「ん……」
 私の呼びかけに反応して、サーニャがもぞもぞと動く。
「サ、サーニャ?服を脱ぐのは降りてから……うわっぷ!?」
頭から何か、冷たい液体が大量に……、って考えるまでもない。
 この独特のツンと来る臭い……。酒だ。
「うう……何すんだよぉ」
 サーニャはビンが空になるまで私の頭にウォッカを飲ませ、しがみつく力を強くした。
このままじゃサーニャも濡れてしまう。
 ベッドに下ろそうとしたが、サーニャは降りてくれない。
「サーニャ、濡れる……ひっ」
 何かぬるり、としたものが私の耳をくすぐり、思わず変な声を上げてしまった。
「ちょっ!サ、サーニャ!?なにやっあっ」
 これ、サーニャの舌だ……。
 頭の中がボッと沸き立ち、くらくらして上手く考えがまとまらなくなる。
 舌は私の耳を弄び、首筋を舐め、うなじをくすぐる。
段々と足に力が入らなくなってきて、私は床に膝を付いた。
サーニャは憑かれたように私にかかった酒を舐めとり、
 やがて後ろだけじゃ満足できなくなったのか、床へ降り立って前へ回った。
「ちょっとサーニャ!だめだって!!」
 私はなんとかサーニャを押しのけようとするが、中々離れてくれない。
 転んで怪我でもしたらと思うと、あまり力を入れるわけにもいかないのだ。
結果、私は非力なサーニャに押し倒され、顔を舐め回されるという事態に陥った。
なんとか逃れようとしたが、こちらは頭から被った酒と、恥ずかしさとで朦朧としてくるし、
 サーニャは据わった目で「動かないで……」なんて命令してくるしで、結局大人しくせざるを得なかった。
私が開放されたのは、それから1時間も後、サーニャが酔いつぶれてからだ。
絶対サーニャには酒を飲ませない。
サーニャの唾液とウォッカでびしょびしょになった半裸の私は、固く、固く心に誓ったのだ



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