スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スオムス文庫 芳イラ-6-2『だっこちゃん』

「うわっ!?」
 誰かが隣に倒れこみ、その衝撃で私は跳ね起きた。
一瞬サーニャが帰ってきたのかと思ったが、そんなはずはない。
外はまだ暗くてまだ帰ってくる時間じゃないし、よくよく考えて見れば、今日はミヤフジの部屋に泊まったんだ。
ということは……。
「なんでお前が私のトコに寝るんだよ……」
 ミヤフジはすやすやと、気持よさそうに寝息を立てていた。
「……ったく。しょうがねーな……」
普段お馬鹿なミヤフジといえど、こんだけ無邪気な顔をされれば邪険に出来ない。
私は毛布をかけてやり、さっきまでミヤフジが寝ていた上の段に寝ることにした。
「……うわっ!?」
 しばらくうとうとしていると、またもドシン、と寝床が震え、私は驚いて飛び起きた。
「ミヤフジ……」
 なんでわざわざ追いかけてくるんだ?こいつは……。
 苦い顔の私を他所に、ミヤフジはマイペースな寝息を立て続けている。
「はぁ……。仕方がない、また下に……わっ」
 ミヤフジの上をそっと通ろうとした瞬間、ミヤフジは私の背中に手を回し、胸に顔を埋めるような形で抱きついてきた。
なんとか引き剥がそうとするが、どれだけ力を入れているのか、微動だにしない。
「こ、こら!は・な・れ・ろぉー……!!」
 まるでバルクホルン大尉に抱きしめられているかのようだ。ミヤフジがこんなに力持ちだったとは……。
「ん、んー……」
 胸に押し付けた顔を軽く動かし、摺り寄せてくる。
「や、やめろっ」
 私の静止なんて、寝ぼけたミヤフジには通用しない。
私のにおいを嗅ぐように息を吸い込んだり、時折笑みをこぼしたり……。いくらなんでも自由にやり過ぎだろ!
私はといえば、普段どおり下着一枚なわけで、ミヤフジの顔やら手やらの感触がダイレクトに伝わってくる。
リーネはいつもこんなのを相手にしていたのかと思うと、すこしばかり尊敬する気持ちが湧いてきた。
なにせ、引き剥がそうとしても離れないし、ゲンコツ食らわしても目を覚ます様子がない。
「もー好きにしろ……」
 降参だ。
ゆっくり眠って、明日の朝ブン殴ってやろう。
そっとミヤフジの頭に腕を回し、私も寝入ることにした。



スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

萩原間九郎

Author:萩原間九郎
スオムス文庫やってます。

ご意見感想その他何かありましたら、以下のアドレスか、メールフォームをご利用ください。

hanzou.oohara鼎gmail.com
(鼎を@に変えてください)

管理画面

来客数
Twitter
スオムス文庫目次

クリックするとSSのリストが開きます。

※印のついているものはR-18です。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

リンクに間違っている箇所がありましたら、お手数ですがお知らせお願いします。

【スオムス文庫@501】

【スオムス文庫@502】

【スオムス文庫@504】

【スオムス文庫@いらんこ中隊】

【スオムス文庫@スオムス】

【スオムス文庫@その他】

【スオムスいらん子中隊涙する】

【Strike Witches 1947 - Cold Winter -】

【学パロ】

【各種サンプル(ストライクウィッチーズ)】

【死にたがりの赤ずきんと気の長い狼の迂遠な関係】

【オリジナル】

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
カテゴリ
最新記事
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
月別アーカイブ
最新コメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。