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スオムス文庫 BaDwG①

 早朝のミーティングルーム。
 クルピンスキーは一人、黒板を背にして立っていた。
 集合時間はとっくの昔に過ぎている。
 二人とも、完全に遅刻だ。
 クルピンスキーは垂れ下がっている縄に手をかけ、勢い良く引っ張った。
 ガパッと天井が開き、轟音が部屋を揺らす。
 舞っていた埃が落ち着くと、二組のベッドがそこにあった。
「おはよう。ニパ君。ナオちゃん」
 クルピンスキーの声は普段どおりだ。
 怒った様子は微塵もなく、彼女自身あまりやる気がないらしい。
「んあ……?なんだ、もう朝か……」
 マイペースに体を起こすのは管野。
「うっうっ……」
 顔を押さえて嗚咽を漏らすのはニパ。
「良かったですよ……」
 ニパの耳元で甘くささやくのはジョゼ。
「……ジョゼ君。今からちょっとミーティングするから、席外してくれる?」
 何故裸のジョゼが、すすり泣くニパのベッドから出てきたのか。クルピンスキーは一切突っ込むことはせず、ただ退室を促した。
 ジョゼは体にシーツを巻きつけ、二、三言ニパの耳元で囁き、ニパがビクッと肩を震わせて反応するのを見て、満足そうに部屋を出て行った。
「あー……、それで、そろそろいいかな?」
 どこからか取り出したチョコバーを齧る管野と、相変わらずすすり泣いているニパを、クルピンスキーは少し困ったように見ていた。
「お前いつまで泣いてんだよ」
「カンノにはわからないよ……」
「細けぇコトでウジウジしやがって……。ケツの穴の小せぇヤツだな」
「……っ!い、今そっちの穴の話はしないで……」
「お?なんだ、今日はケツをヤられたってワケか?」
 会話に混ざりたいのは山々だが、クルピンスキーとて、仕事をほったらかすわけにはいかない。
 パン、パン、と手をたたき、
「はい、はい、はーい!そろそろ始めないと私が怒られるので、ミーティングを始めます。おしゃべりは後で、ね?」
「ウーッス」
「はい……」

 クルピンスキーから伝えられる情報を聞くに連れ、ニパの顔はどんどん青くなっていった。
「そういうわけで、今日はこのネウロイを探し出し、撃破することが目標だよ。頑張ってね、二人とも」
「い、い、いやだ!」
 ブンブンと首を振り、これ以上無いくらいに拒否の意を表すニパ。
「ワガママはダメだよ、ニパ君。ちゃんとした命令なんだから」
「で、でも!こんな卑猥なネウロイとなんて!」
「お前が夕べヤられたことをやるネウロイってだけじゃねぇか。一度経験してんだし、いいだろ」
「よくない!」
 必死に逃れようとするニパだが、そんなことは出来るはずもなかった。
 ストライカーを破壊しまくる3人は、こういったアルバイトをしない限り、修理費が追いつかないのである。
 結局、ニパは背にスオミ短機関銃を、管野は扶桑刀を背負い、二人で街へと繰り出した。
「腹ァ減ったなぁ」
「朝食取ってから来ても良かったじゃないか……」
「何言ってんだよ。さっさと連れ出さねぇとお前、逃げちまうじゃねぇか」
「だって、女性のお尻の穴に入り込むネウロイなんて、最低にも程があるよ……。タイミングも最悪だし……」
「ズボンちゃんと履いてりゃ大丈夫だって……ん!?」
 突然、街角から甲高い悲鳴が上がった。
「早速来たぞ!」
「う、うん!」
 二人はそれぞれ武器を構え、駈け出した。
「どけ!ウィッチだ!」
 管野の迫力充分な叫びで、人だかりが割れていく。
 開けた場所に出ると、若い女性が二人、ぐったりと横たわっていた。
「大丈夫か!?」
 上気した顔の二人を助け起こす。
 命に別状はなさそうだが、何だか恥ずかしげにもじもじしていて、どうやら当たりらしい。
「気をつけてカンノ!近くにい、る……ぅっ!?」
 ニパは唐突に、声を上ずらせた。
 管野が振り返ると、ニパは顔を真赤にして歯を食いしばり、両手で尻を抑えている。
 ネウロイが尻に入ったのだ。
「ビンゴ!」
 管野はしてやったりと、ニパを指さし、
「よし、ニパ!そのままケツに指突っ込んでネウロイ捕まえろ!」
「む、む、む、無茶言うなー!!」
 管野は扶桑刀を構えてじりじりとニパに迫り、ニパは内股で後ろに下がる。
 やがて、ニパはどん、と通行人の壁にぶつかった。
 ニパが恐る恐る振り返ると、いつの間に表れたのか、にっこりと笑ったクルピンスキーが、肩を捕まえていた。
「はい、ナオちゃんストーップ」
「アンタいつの間に……」
「流石にニパ君ごと斬るのはマズいでしょ」
「つったって、オレがニパのケツに手ェ突っ込むのは嫌ですよ」
 二人が会話している間にも、腹の中で虫が蠢いているらしく、ニパは身体をくねらせていた。
 すっかり熱くなったニパの両頬に、ひんやりとした手が添えられた。
「え……?」
「まぁ、こんなこともあろうかと、ジョゼ君を連れてきました」
「えええええー!!!!?」

 10分後。
「ほい、と……」
 扶桑刀の切っ先が、黒くて小さなネウロイに突き刺さり、白く輝く破片に粉砕した。
「ご苦労様」
「ん、まぁ、楽な仕事だった。オレは」
「まぁ、ナオちゃんは、ね……」
 二人の視線の先には、往来であるにもかかわらず素っ裸にひん剥かれ、喘がされているニパがいた。
 その日、ニパとジョゼは、3日間の謹慎を食らうことになった。
 
 

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